七輪で炊飯をしてみたいという方へ向けて、今回はやり方を丁寧に解説してみたいと思います。実際に七輪で炊飯するとどうなるのか、おいしいのかという疑問もあるかもしれませんが、食べ比べてみるとおいしさは高火力なのでハッキリと分かります。いまや電子機器や圧力鍋で簡単に炊き上げることはできますが、おいしさは少し微妙なものかもしれません。恐らく時間もある方だと思いますので、徹底的なやり方を書いてみました。バーベキューだったり、焼肉だったり、日常のご飯をもっとおいしくしたい方にぴったりです。
七輪で炊飯をする方法
1.米を洗って水にしばらくつけておく
まずは米を洗いましょう。特に料理初心者の方は、たまに本当にやってしまう方がいるのですが、洗剤で米は洗わないようにしてください。丁寧に混ぜながら米を洗いましょう。忙しい方であれば、これまで米を水につけることは無かったと思いますが、夏ならば20~30分、冬あたりであれば1時間くらいを目安に水につけこんでおきます。この手間でやはり、通常の炊飯でも七輪で炊飯したとしても、まったくおいしさが違ってきます。そして、時間がたてば水を一旦捨ててください。
2.鍋などにお米を入れ、水を入れよう。
さて、ここからが七輪の出番です。まずは鍋などに米を入れてください。米に対する水の量は実は決まっているわけではなく、完全なる好みでもあります。硬く炊き上げたいか、やわらかく食べたいか、それぞれのご家庭で異なります。そして、他のサイトに書いてあるものだと、目安が暗記しづらいので、筆者は米1合あたり、200mlとして入れております。やわらかめが良い方は1合あたり225mlくらいで計算して入れているようです。筆者は七輪で炊飯するときには、少し米の食感があった方がうれしいので、こうしております。
3.実際に炊飯してみよう
さて、ここで何合炊くかはわかりませんが、七輪で火起こしをまずはしておきましょう。もっと効率的にやるならば、1番の後くらいがおすすめですが、火事の危険性も考慮し、ここでやっと行うようにしております。火起こしのこつですが、筆者は割り箸と炭を準備しております。薪があれば良いのですが、あいにくそのようなものが手に入りにくい地域なので、100均で箸を買っております。そこから、それらの箸をはずさずに、2本1組のそのまま「井」の字を描くように、設置していきます。七輪の形状によっては、入らないこともありますので、そのような場合には適度に折ったりしてください。その中に炭だったりを入れておきましょう。後は、ティッシュなどで、下から種火として着火しておくと、勝手に着火剤なしで炭に着火できます。しばらくは、火が落ち着くまで待ちましょう。
4.炊飯開始~炊き上げ
火がそこそこ落ち着いてきたタイミングで鍋などを乗せてください。そして、そのまま七輪で12分~15分は炊飯します。しかしながら、その場の火加減が違ったりということもあるので、なるべく中身がどうなっているかということは確認しながら行ってみてください。目安時間を書いておりますが、それより早く出来上がる場合もあります。蓋を開けてみてぐつぐつと水が沸騰していないような状態が見えたら、すでに炊き上がっているので、そのまま七輪から鍋などを外してください。そこから、蓋をつけたまま10分くらいは蒸らします。これによって、ふっくらとご飯が炊き上がるのです。
5.七輪で炊飯する際のワンポイントアドバイス
我々日本人にとって、七輪を含め、炊飯に正解はなく、おいしく食べることが出来たらそれで正解だと思いますが、万人向けの正解があるわけではないと筆者は思っております。そういった意味では、炊飯ひとつとっても料理は奥が深いものです。なんとなく食べているお米ですが、それにしても書道ばりの奥の深さがあります。若い方だと米のおいしさはわからないなんていうような、親やネットで見かけたことがあると思いますが、筆者は学生時代から祖父母の家で米を食べる時に、自宅で食べるのとおいしさのこの違いは何なんだと思ったことがありますが、やはり手間だったりこだわりの違いでした。
こんな人は七輪の炊飯がおすすめ
そもそもですが、余程の米を食べなれた人ではない限りは、炊き上がり直後にご飯を食べるのは実はあまり差がないと感じることが多いです。もっとグルメな方ならば、わかるかもしれません。筆者も若干ながらこれらの手間の違いは分かります。しかしながら、七輪での炊飯というのは、その後がまったく違うのです。筆者は基本的に冷えたご飯がとても大好きなのですが、七輪で炊飯をすると冷えても、あったかいときのようなふっくら感で米を食べることが出来ます。そんなことから、炊飯は冷えたときにおいしさが決まるのではないかと思います。七輪はうれしいことに、それが実現できるので、是非とも試してみてください。また、さらに炊飯にこだわりを持つのであれば、上記の炊飯手順のときに備長炭を入れて七輪で炊いてみるともっとおいしいご飯を食べることができるかもしれません。そんなこんなの経験を経て、昔というと粗食であるイメージが多かったですが、実は最大の贅沢をしていたのではないかと思います。