運動会で順位をつけないのがおかしいという話

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運動会というと、最近は順位を付けないという方向が流行っているようです。理由としては、負けて悔しい思いをする方が多いというような意見だったり、運動会を通して順位がついてしまうことで、本気で落ち込んでしまう方も居るかもしれません。大人達は実は、子供の成長を邪魔していることがあります。今回は順位についてみんな一位だというような考えは、そもそもおかしいよということを理由を交えて書いてみたいと思います。指導者含め、立ち回りを改めて一緒に考えてみましょう。

運動会での順位について

運動会での順位について

運動会で順位をつけないのは目的としてはおかしい

運動会というのは、そもそも何を理由に行われるのでしょうか。これをまずハッキリと答えることができない大人が多いです。地域などの運動会は今回の話は例外になりますが、大半の人の心の中では運動会というのは、イベントだったりスポーツ的な意味合いで捉えられていることが多いです。しかし、古来よりの目的というのは、2つあります。健康のため、精神的な教育、他国向けのアピールを行うという目的です。ここに順位はあまり重要視されていないのです。ただ、実際のところ運動会で、負けて悔しいなんて思いをする方も居ます。この考え方自体は間違っておりません。人間、生きていれば勝ち負けは運動会以外でも、遭遇することがあります。受験勉強、年収、生活環境、あらゆることが理由で勝ち負けを体験することがあります。

そして、運動会の目的として、先ほど精神の教育が含まれると書きました。順位をつけることで、優勝してうれしいという方もいれば、負けて悔しいという方も居ます。人生において、どちらの経験も重要ですが、どちらかというと負けということを運動会を通して体験することも重要です。そこからどうやって立ち直っていくのかと考えたり、実行に移したり、運動会に対して参加者が本気であればあるほどメンタルの教育になりやすいのです。まだまだ煮え切らないという方もいると思いますので、もっと噛み砕いて説明してみます。

運動会の順位でみんな1位は自立を阻んでいる

運動会を行うにあたって、順位をつけることで本当に落ち込んでしまう人もいます。そして、それは重要な体験であると筆者は書きました。理由は、精神的なもののためです。最近は手つなぎゴールだったり、一緒にゴールというようなスタンスが流行っており、それは傷つく人が居ないので、それはそれで悪くは無いのかなと思う面もありますが、子供達の自立を阻んでしまっていることが多いです。運動会を通して、優勝することよりも、負けて悔しいという思いをすることの方が重要です。生きていれば、誰かしらどこかしらで失敗してしまうことはあるかもしれません。筆者も人生は、すべて成功と言えるものばかりではありません。失敗をむしろ多く繰り返して今があります。

こういった大人たちのエゴにより、成功しか体験しなかった子供達が将来的に成長するとどうなるでしょうか。運動会以外でも勝ち負けはあるのです。そして、受験や、就職するようになったときに面接を受けて落ちた、などの負けを体験することにより、勝つことしか知らなかった子供達は、どうやって現状の悔しさに対して、立ち向かって良いか分からなくなってしまいます。いまいち実感が沸かないでしょうか。それでは、今回のことを受験を頑張って成績も優秀だった子供のお話を軽くしてみます。その子供はとても優等生であり、勉強も申し分なく常に学年でTOP3を維持し続ける子供でした。しかしながら、勉強が次第に追いつかなくなり、順位はいつの間にか、10位になってしまいました。これでも一般的には凄いですが、何分負けを体験しなかった子供は、早い段階からどのようにこれらのことに立ち向かって、どのように自分を変えていくのかということを知らないので、果てには引きこもりになってしまったなんてこともあります。冗談みたいに思えるかもしれませんが、実話で、筆者の友達が実際そうして不登校になりました。

珍しい話ではなく、日本全国の学校の優等生がいきなり不登校になった事例というのは、大抵そんなところです。

運動会の順位は負けを経験させましょう

現代における日本の運動会、みんな1位、手つなぎゴール、平等な考え方などなど、やりすぎな傾向にあります。もちろん、みんなハッピーというのは素晴らしい考え方ではあるのですが、運動会の順位をつけないようにすることで、はたして教育としてみんなはハッピーになるでしょうか。決してそうではありません。成功しか体験しなかった方であれば、いざ自分が負けてしまったときにはひたすら、落ち込むのみです。若いうちに失敗はやっておけという、先人の言葉は聞いたことがあると思います。まさに、小さいうちに負けを経験していなければ、大人になればなるほど考え方は頑固になり、柔軟さも失われていきます。失敗とは、次の機会を賢くやり直すための単純な機会にしか過ぎません。あなたも、生きていて常に成功ばかりではなかったはずです。運動会から、そういったことが子供達に学べることです。そんなことから、順位はつけないなどの考えはやめた方が良いと筆者は感じております。


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