花見でガスコンロを使う際に爆発する事故が起こったりしたということは、毎年のことながら見ているかもしれません。これから、それを使う方に、何が原因になって、起こるのか、原因から考えられる花見でのガスコンロの安全性を高める使い方などを紹介してみたいと思います。知らなかったで済まされることではなく、爆発の範囲によってはあなたの家族や会社だけではなく、周囲の人を巻き込んで裁判沙汰などになってしまうこともありますので、特に原因だけでもしっかりと見ておいてください。
花見でガスコンロが爆発する原因
・2つ並べて使った
特にこれが花見でガスコンロが爆発する原因に多いです。ガスコンロを2つ以上横に並べることで、大きな鉄板を暖めたりするような一見便利な使い方のように見えますが、ガスボンベの部分がこれによって温められてしまいます。そのままずっと使い続けることによって、花見でガスコンロが爆発というようなことは実は毎年のことながらニュースになるかならないかくらいで起こっているので、特に並べて使うのはやめておきましょう。大げさなくらいに離しておくのがかなり安全に使える方法です。
・鍋が大きすぎた
花見というと、大人数で食べるために鍋やフライパンなど、かなり大型サイズのものを選ぶこともあります。そこでですが、ガスをセットする真上まで鍋が来てしまうと、それによって、ボンベの部分が必然的に加熱されることになります。その結果、気づかずに良い感じに盛り上がってきたようなタイミングで爆発というようなこともありますので、かなり注意しておきましょう。このような使い方は特に知らず知らずのうちにやっている方が多いです。それでも合うサイズがないならば、後半にもっと安全なものを紹介しております。
・五徳の位置が間違っていた
あまり五徳というものに聞きなれないかもしれませんが、簡単に説明してみると、鍋や鉄板と火の距離を適切に保つためのものです。よく、ガスコンロには裏返して収納して、使うときにはしっかりと立てるというスタイルのものが多いですが、これが面倒だからといって、五徳を使わずに着火する方が居るようです。しかし、よく考えてみてください。火の逃げ道などがなくなることで、ボンベがかなり熱くなってしまう原因になります。そこで爆発することもあれば、空気が入ってこない状況なので、点かないなというのを繰り返して、いつの間にか周囲やコンロ内にガスが充満して、爆発してしまうこともあります。
・炭をガスコンロで起こした
これはかなり危険なことなのですが、花見でバーベキューをする時にガスコンロで炭を起こすということです。便利に見えて、ガスコンロが爆発する原因をかなり作り出しています。炭を温めていると、次第にパチパチと音を立てて、良い感じになってきます。そのパチパチの時点ですでに爆発する原因となってしまっております。炭はこの間にも小さく飛び続けているので、ガス管に穴があいたり、加熱されすぎた炭がガスコンロ内に入ると、もうどうなるかは説明するまでもないと思います。バーナーを改めて買うようにしましょう。2000円もあれば、安全が買えるので安いものです。もし、爆発したら2000円どころの治療費では済みません。
・ガス漏れを起こした
これは臭いで基本的に気づきますが、ガス漏れを起こすことで花見では爆発する原因になることもあります。特に小さな区画で、寒さ対策のために空気も篭りやすくなっているような状況で、爆発してしまうこともあるようです。まずは、ガス漏れをしていないか、しっかりと「シュ」っと音がするまでセットすること、ガスコンロのセットする位置と缶の位置が、一致しているかどうかなどはしっかりと見ておきましょう。ガス漏れはあなたのグループだけではなく、周囲に迷惑をかけることにもなります。
・指定外のガスを使った
これはあまり可能性として低いですが、会社の指定外のガスを使うということです。指定外のガスだとちょっと安くつくのでついついそちらを選んでしまいがちです。ただ、安全性を高めるのであれば、花見という大人数で使うようなガスコンロの場合には、メーカー指定のものにするようにしましょう。いざというときになにかあっても、もって来た人の責任になったりすることもあります。それだけではなく、ガスコンロのメーカーに何か言おうとしても、指定外のものを使ったからと、絶対に相手してくれない未来がもう見えています。
・火気の近くで使用した
ガスコンロとバーナーや七輪などといった組み合わせで、一緒に使用することで知らずのうちに、ガスが爆発してしまうこともあります。これまたかなりオーバーなくらいでいいので、しっかりと離して使うようにしましょう。近くにあれば便利なのですが、怪我をしてしまってはいけません。
・風で火が流された
これは可能性としては低いですが、十分爆発の原因とはなることもあります。かなり風が強い状況かつ、花見となると、風で火が流されてしまうことになります。そうなると、鍋や鉄板などが温まらないどころか、ボンベの方に火がうつってしまいます。その後は言うまでもなく爆発してしまうことになりかねないので、風除けなどの準備はしっかりしておきましょう。もしくは、100円くらいで風除けに使えるようなアルミが買えるので、そちらを利用したりするような工夫をしておきましょう。
・IHの横や上で使った
花見でIHを使用することもあるかもしれません。そんな時、上や横で使うという方が、信じられませんが居るのです。そこにガスボンベも一緒に乗ることになっているので、場合によってはIHが反応して、急速にガスコンロとボンベが温められてしまうことになります。その結果、爆発ということになりますので、本当に気をつけるようにしてください。
花見でガスコンロが爆発する際の威力や被害について
花見でもし、ガスコンロが爆発するとどんな威力があるか、どんな被害が出てしまうかということについて、事例や想像からも書いてみたいと思います。まずは、威力そのものというのは、実はあんまり大したことがありません。部屋がちょっと散らかるくらいの威力です。ただ「なーんだそれだけか」なんて安心してはいけません。ボンベそのものが爆発するということは、円柱の形からブーメランのような形になります。その鉄の塊が、目や首元に飛んできたらどうなるかは、想像できると思います。また、爆発するということは、周囲に一気にガスが放出されることになります。ちょっとガス漏れしただけでも、鼻に入って臭いと思うのに、それが一瞬でものすごい量広がるのです。となると、のどや鼻にガスが進入してそこに火がつきます。つまり、そのあたりがかなりの大やけどで重症です。
威力そのものは大したことがありませんが、被害がものすごいです。
また、これはガスコンロそのものが爆発した場合であり、周囲に陶器や鉄製のアクセサリーなどを運悪く置いていたとすれば、恐らくこの世には居なくなると思います。
花見でガスコンロを使う際の安全性を高めるには
最初に極論を書きますが、ガスコンロの類を爆発させたくないならば、使わないことです。ではどうすればいいのかというと、イベントで使うものをレンタルしたりして、屋外で使うことも想定された仕様のものを借りることです。家庭用のものは、せいぜい1人くらいで使うのが限度かなと思っております。
また、ここから一番書きたいことですが、カセットコンロではなく七輪を使うようにしましょう。買ったとしてもかなり安いものです。1つあたり1000円以下というような価格で、通常のガスコンロに払う額と比べても3分の1以下で済みます。それだけではありません、何か直接食べ物を温めるならば、そちらを選ぶ方が熱の通り方も違っておいしく仕上がります。持ち運びの類が面倒かもしれませんが、花見で使うだけのおいしさの価値はあります。それに安全性も確保される上、よほどのことがない限りは爆発などしません。