さて、高校受験を真剣に考えるシーズンになりましたが、子供のノリがイマイチと悩んでいる親御さんにやる気にさせる魔法を紹介してみたいと思います。高校受験は人生の中でかなり重要な点であり、実際に就職したり、学問を究めるために必要だったりもします。しかし、肝心の子供が分かっていないということもよくある話です。子供に後悔をさせてしまわないためにも、やる気にさせることは必要です。筆者も高校受験を控える息子のやる気を先日引き出してきたので、アドバイスも含めながら紹介してみたいと思います。
高校受験をやる気にさせるには
■受験後のご褒美を設定する
高校受験をやる気にさせるに手っ取り早いのが、ご褒美を設定することです。例えば、受験に受かったらほしいものを聞いてみましょう。筆者の息子はパソコンということで、それをご褒美に高校受験をやる気にさせてみました。それなりに子供も色々と未来を考えているようで、受験後はのびのびと使っても構わないということを伝えると、勉強や宿題そのものを今までやる気が無かったのに対して、しっかりとやる気を出してくれるようになりました。大人でも何かしらのご褒美があればモチベーションもアップすると思います。
■高校受験をした後の未来を想像させる
高校受験をした後の未来というものを想像させるのもありです。今ほど勉強はしなくても、高校だけは受かってもらって、後はダラダラと生活して構わない、でも今は勉強しないと、とにかくいけないということを伝えてみましょう。また、その後の未来でも良いです。実際に高卒と中卒では働くにしても、高卒を選ぶようになるのは必然的な話でもあります。また、卒業している学校によっても将来につける職業などが違ってきたりするのは親御さんにとっては当たり前すぎる話でもあります。そのあたりを分かりやすく高校受験をやる気にさせるために伝えてみてください。
■時には叱ることも必要
何を言っても高校受験そのものをやる気にさせることが出来ない子供も居ると思います。そういうときには、何を言っても難しい場合もあるので、叱ることも必要です。子供が高校受験そのものに必要性を感じていないと思いますが、将来的に高校受験をしていて良かったと思わせるためにも、愛情を持って叱ってみましょう。自己肯定感を低くさせるようなむしろ、叱るというより貶すというような方法はここではしない方が良いです。
■塾に通わせる
高校受験をやる気にさせるには、まずは勉強そのもののやり方が分かっていない可能性があります。まさに筆者がそれで、学校の勉強についていけず頭を抱えている毎日でした。特にこれまで自宅で自発的に勉強したことないというような子供であれば、一旦勉強をする方法を教えてあげるためにも塾に通わせるのも良いです。周囲も思った以上に頑張っていることにかなり焦りを覚えるかもしれません。筆者が高校受験前でそれだったので、周囲の状況を目の当たりにさせてみると受験そのものに対する意識も変わることがあります。
■高校受験をしなければどうなるか教える
高校受験をしなければ、もちろん中卒で終わりです。義務教育は終えているのですが、それだけだとまともに働けるところも少なかったりします。正直なところ、肉体労働しかないという感じです。肉体労働にしても、上に行けば行くほど、知識は求められたりします。しかし、勉強するスキルもなければ年老いてもずっと体を動かすしかありません。このような感じで、今のままではちょっとヤバいかなと子供に実感させる方法もあります。子供なので、もうちょっと極論じみたことを言ってみても良いです。
■将来の夢を聞いてみる
さて、あなたの子供の将来の夢は何でしょうか。特に何も無ければこの方法はちょっと無駄になってしまいますが、例えば会社経営をしたいと言っても、商業の知識なりマーケティングの知識なりなければうまくやっていくことはできません。将来の夢とうまく今の勉強を関連付けて、これだけ将来に必要だということを伝えていきましょう。そうすれば、必然的に高校受験のやる気もアップしてくるものです。特に一見パソコンなどの分野と義務教育で習うような5教科は関係なさそうに見えますが、英語や数学などはがっつり関連があったりもします。
■勉強するなと言ってみる
叱ることが難しければ、もう勉強そのものは諦めてもいいよと言ってみましょう。子供としてはあれほど勉強しろと言っていたのになぜかと思うかもしれません。しかしながら、その勉強をしろという言葉そのものがやる気をダウンさせる原因ともなっています。高校受験前の中学生といえば、反抗期真っ盛りなのです。本当にこれから行おうとしているのに、親に指図されると本当にやる気が失せてしまうので、勉強するなと言わないにしても、指図するようなことはやめてみましょう。恐らくあなたも子供の時代に言われたかもしれませんが、かなりやる気にさせるどころか、やる気がなくなってしまったと思います。
■小さな目標を設定する
例えば、高校受験をやる気にさせるにあたって、期末テストなり、実力テストなりで小さな目標を設定してあげます。例えば5教科の合計が300点程度だったら、次は320点にしなさいと設定してみます。そうするにはどうすべきかと子供なりにしっかりと考えることもあれば、どんどん難易度が上がっていくとげんなりしてしまう子供も居ると思います。そこで、冒頭で挙げたご褒美と組み合わせて設定してあげます。もちろん、目標をクリアできたときにはかなり褒めてあげましょう。もしくは、その都度の目標をクリアするごとに何か無条件におもちゃなりを買っていたならば、クリアしたら与えるといったような方法に切り替えてみるのも良いです。大人でも会社からだされた問題をクリアしたら褒められたり、ちょっとしたインセンティブ報酬などがありますが、それと同じです。
■悩み事などは聞いてみる
高校受験をするにあたって、何か悩み事が原因でやる気が無いという場合もあります。そもそも高校を受験することそのものに意味を感じていないといったケースがあったりもします。もしくは、学校で何かトラブルがあるのかもしれません。そういった悩みを持っていそうであれば、聞いてみるようにしましょう。意外と周囲が原因でモチベーションなどが落ちていることもあります。自発的に頻繁に親に悩みを喋るような子供であればその必要はありませんが、中学生ということを考えると悩みの1つや2つはあるものです。
これだけはNG!!高校受験をやる気にさせるどころか無気力にしていること
これは筆者が、受験生時代に体験したことでもあるので、最後にこれを紹介してみたいと思います。勉強そのものはやらなければいけないと感じていました。将来の夢もありました。しかし、勉強をしてもしなくても毎日毎日生活スタイルを貶される日々でもありました。これは大人の今になってもトラウマとしてたまに蘇りますが、子供の自己肯定感を下げるような言葉で叱責したり、指図しないようにしましょう。中学生の浅はかな考えでもありますが、本人らなりにもしっかりと考えていることがあります。危機感は中学生なりにも感じております。しかしながら、このタイミングで親が指摘するとかなり無気力になってしまうケースもあります。
それだけではありません。高校受験が終わって、もちろん失敗することもあるかと思います。そういうときに子供が本気で精神を病んでしまう原因にもなりかねません。そんなことから、子供の自己肯定感を下げるような発言は慎むようにしましょう。たまに現在も無意識にやってしまっている家庭があるので、その子供の将来が筆者なりに心配になったりもします。