南海トラフは徳島も例外ではなく、津波や震度について気にされている方も多いと思います。徳島県においては最大で3万人を超える死者が出るとされており、人口から考えても少ないとは言えない数字です。中でも阿南市は徳島県の中では16mを超える津波、また、最短の到達時間は6分と南海トラフの被害は深刻な状況です。また、震度も7を最大で記録する地域が多数あるとのことです。今回のデータは全て最悪のケースを設定しております。理由としては、不安にさせるわけでもなく常にこのような状況を想定して頂き、いざという時に備えて頂くためのものです。
南海トラフにおける徳島県の津波・到達時間、震度の市町村別一覧
市町村名 | 震度 | 津波(m) | 到達時間 |
徳島市 | 7 | 7 | 44 |
鳴門市 | 7 | 7 | 49 |
小松島市 | 7 | 6 | 36 |
阿南市 | 7 | 16 | 15 |
吉野川市 | 7 | – | – |
阿波市 | 7 | – | – |
美馬市 | 7 | – | – |
三好市 | 7 | – | – |
勝浦郡勝浦町 | 6強 | – | – |
勝浦郡上勝町 | 7 | – | – |
名東郡佐那河内村 | 6強 | – | – |
名西郡石井町 | 7 | – | – |
名西郡神山町 | 6強 | – | – |
那賀郡那賀町 | 7 | – | – |
海部郡牟岐町 | 7 | 15 | 9 |
海部郡美波町 | 7 | 24 | 12 |
海部郡海陽町 | 7 | 21 | 6 |
板野郡松茂町 | 6強 | 7 | 47 |
板野郡北島町 | 7 | – | – |
板野郡藍住町 | 7 | – | – |
板野郡板野町 | 7 | – | – |
板野郡上板町 | 7 | – | – |
美馬郡つるぎ町 | 6強 | – | – |
三好郡東みよし町 | 6強 | – | – |
今回利用した南海トラフの震度や津波の被害想定はこちらから分かりやすく抜粋したものです。各リンク、PDFなのでスマホやiphoneをご利用の方は、通信の消費にお気をつけください。
南海トラフ巨大地震の被害想定(第二次報告)
今回の震度のデータからお分かりいただけるように、徳島県では震度7を南海トラフでは記録することになります。これによって、各種ライフラインの復旧に時間がかなりかかったりすることもあります。水道については1ヶ月経っても回復率は8割を超えないこともあります。津波は徳島では場所によっては到達時間が6分とかなり短めになっております。他県よりは比較的、徳島県民の方は南海トラフに対する防災意識は高いものの、県の調べによると徳島県に住んでいる方の実に3割を超える方がまだまだ備えなどを持っていないようです。
南海トラフで徳島県の方が津波に対応するには
高知県と隣接しており、南海トラフにおいては徳島県も津波の被害がかなりのものになると予測されております。大前提として、津波情報が発信される前に避難行動を開始することをおすすめします。配信までにはタイムロスがあり、通信が切断されていることもあります。正常に配信はされていても、津波情報が正常に受信できなかったというケースもなくはありません。
まず、徳島の方で津波の到達時間が最短6分となると逃げ切れるかどうか心配な方も多いと思います。そのような方はまずは、自分がどのような場所や地域で行動していて、その周辺には津波から避難するにはどのようなところに逃げるべきかなどは考えておくべきです。実際に避難できるかどうか自分の足で訓練がてら試してみるのも良いです。また、徳島県が公開している津波から逃げ切るための施設などがいくつか指定して存在しているのでそのような自分が逃げやすい場所を探してみるのも1つの方法です。
ただ、近くにあったからといって安心しているだけでは津波から逃げ切るのは難しい場合もあります。それは、南海トラフ地震が起こると大きく長い揺れが、長時間続くことが予想されております。こうなってしまうと、ほとんどの木造の建物などは倒壊を避けて通ることは難しいです。自分が想定していた津波から避難するための経路がふさがれていたらと考えると1パターンだけではなく複数パターン、自宅だけではなく仕事場などの点で考えてみると色々なケースが予測できると思います。また、最短6分の地域であったとしても、迅速に行動すれば逃げ切ることは可能です。例えば、南海トラフの震源というと1つだけではなく複数ありますが、そのうちの1つの震源で大きな揺れや規模のものが発生すると、連動することが多い南海トラフでは徳島県に揺れが来る前に迅速に避難するという方法もあります。決してどこか知らないところで大変になってるんだなと安堵しないようにしてください。逃げている時に建物が崩れる可能性もあるので、それを考えながらさらに津波からの予めの避難方法を考えていると助かる見込みは十分あります。
徳島県では多くの地域が南海トラフで震度7ということは
徳島県などの地域はあまり大きな揺れを体感できるほどの地震は起こっていないのが現状です。だからこそ震度7というのは体感したことがない方も多いと思います。どのようなものか書いてみると、まず物が飛ぶことがあるというのが震度7です。人の背丈より大きなタンスなども数秒で2~3メートルは簡単に動きます。家中のものがミックスされてしまう状態なので、固定やなるべく周囲にものを置かないような工夫も必要です。できれば、家から迅速に脱出するために室内に靴などもほしいところです。
徳島県の方は南海トラフの備えはしっかりとしていますか?
一番備えとして準備されていないものは、水です。場所をとったりということで、確かに一理ありますが、南海トラフから水道は1ヶ月復旧にかかる地域もあり、全体的な復旧率は8割にも満たない状況です。これを考えると、多少場所をとったとしても徳島県の方でも南海トラフの備えは必要です。恐らく津波被害が大きな地域などや、水道管の兼ね合いだと思います。また、水道そのものが復旧していても汚染されているケースもあります。そういったことを避けることができるのが唯一今手に入れられる水です。食べ物の類は何とかしてパウダーにしたりと生きるための術はありますが、水はどうしようもない場合がほとんどです。そういったことからも、普段からの備えはしっかりと準備しておきましょう。