肩こりには腕立て伏せが良いと言われているのを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。これは本当なのかどうなのかと聞かれると、実は本当です。まず、腕立て伏せそのものがどのような運動なのか知らないことにはどうにもならないと思いますので今回は意味を感じながら行ってみましょう。そして、肩こりのメカニズムとも絡めて解説していきたいと思います。女性特有の心配もあると思いますので、それについても最後に解説しております。
肩こりが起こるメカニズムと腕立て伏せ
肩こりが起こるメカニズムはまず何なのかと聞かれると、血行不良によって起こるのです。同じ姿勢でずっと居たり、ストレスをうけながら生活をしていると簡単に血行不良になってしまいます。もちろん、血行不良そのものが原因である場合は腕立て伏せによって解決することがあります。しかしながら、日本人ならば多少なりとものストレスを受けていると思います。わざわざ検索されるくらいなので、それなりの悩みのはずです。実は、腕立て伏せというものはストレス解消にも役立ちます。その理由については後述していきます。
肩こりに腕立て伏せが良いと言われる本当の理由
肩こりに腕立て伏せを行うことによって、まず鍛えられるのが胸と上腕三頭筋です。インナーマッスルと背中も副次的にではありますが、鍛えられます。あれ、肩に関係ないじゃんと思う方は大きな間違いです。まず、人間の大きな筋肉として、胸、背中、足があります。腕立て伏せによって鍛えられるのは、もちろん胸なのですが、このときに肩もしっかりと使って運動することから、肩こりが治るとされています。ちなみに、腕立て伏せそのもので肩こりが治るというわけではありません。さらに、筋肉というのは脂肪に比べて常に暖かいので体温を上げる効果があります。先ほど述べた血行不良がこれによって改善される為に、腕立て伏せで改善することが出来ます。それでもまだまだ納得できる理由に欠けるのは承知しております。どんどん書いていきます。先ほど述べた3つの筋肉のうちの1つの胸を鍛えることによって一番肩に近い部位なので、間接的に温めることができます。そして、大きな筋肉を腕立て伏せによって鍛えるということなので効率よく肩こりを治すことが出来ます。体質改善を本格的に行うならば、腕やお腹は鍛える必要はなく、胸や背中や足を鍛えた方が肩こりの観点からも効率が良いです。
まだまだ肩こりに対して腕立て伏せの内容が納得できない方へ
ここまで説明されても、まだまだ納得できる材料にはならないという方も多いと思います。所詮机上の空論ではないかと思ってしまうのも無理はありません。筆者は、プッシュアップバーや足を上げたままの腕立て伏せができるまでになり、さらにダンベルまで背負うようになりましたが、たまたまこのタイミングで肩こりが発生しました。かく言う筆者もそもそもは肩こりに悩んでいた者の1人です。その時にたまたまマッサージに向かってみましたが、過去に言われたのは筋肉が極度に緊張しているからこりがこぐれるのもそれなりの時間を要するとのことでした。しかし、腕立て伏せなどで体を鍛えてたまたまマッサージに向かってみたところ、筋肉がついていて大きいから肩こりの類は簡単にほぐれやすいと言われました。実際にそうで、マッサージを受けた後は肩こりはしっかりと改善していました。誰でもその場では改善するのですが、肩こりを慢性的にお持ちの方は翌日にはすでに肩こりを起している状況かと思います。しかしながら、腕立て伏せをたまたまトレーニングの1つとして取り入れていたことによって、何ヶ月も悩むことはありません。
腕立て伏せが肩こりに逆効果という話もあるけど?
腕立て伏せというより、筋トレそのものが肩こりに逆効果だと書いているところもあります。要するに継続できるか出来ないかの問題であり、最初は筋肉痛などに悩まされて腕立て伏せなどを行ったことにより悪化したと思われがちです。筋肉痛そのもののメカニズムははっきりとした解明はされていませんが、なれない運動を行った時に高確率でなります。これは普段運動をしている筆者も同じことです。血の巡りを悪くしているという指摘や、筋肉を傷めるという指摘もありますが、これを一時的に行って、強くなる為に回復するのがトレーニングです。回復には数日を要するため、毎日行う必要はありません。回復したタイミングでまた行ってあげると、より強い筋肉をつけながら腕立て伏せによって肩こりを解消できるというのが仕組みです。実は筋肉のメカニズムというのは現代の医学を持っても解明されていないので、ここから先はご自身が体験されるという形になると思います。また、わざわざ一時的に体を痛める必要がなぜあるのかと思っている方も居ると思います。それでは、なぜ鍼治療は痛めるはずなのに回復するのかという話になります。瞑眩反応とも呼ばれ、回復していくのに必要なプロセスとなるので、頭の片隅に入れておくとより、肩こりに腕立て伏せに意味を感じると思います。結論を述べておくと、筆者は腕立て伏せで肩こりは改善しております。
肩こりに対して腕立て伏せの効率を最大限に引き出すために
肩こりで腕立て伏せに着目したのは素晴らしいことです。しかし、行っていることは筋肉の一時破壊と再生です。それによって肩こりも解消し、体も強くなっていきます。回復に必要なのはたんぱく質です。腕立て伏せを行った日は肉や魚、卵、豆腐などを食べると最大限に効果を発揮できます。プロテインを飲むのと変わりはなく、プロテインを日本語訳するとタンパク質です。
腕立て伏せで胸がなくなったり筋肉質になったりしない?
これは女性にありがちな質問ですが、心配の要らないものです。むしろスタイルも良くなって、ボディラインも強調されやすくなります。なおかつ肩こりにも効果があるので良いことばかりです。また、本格的に筋肉質になろうと思えば自分の想像を絶する世界が待っています。体重×2gのタンパク質、限界挙手重量の80%の重さでトレーニングを行う。これだけのことを考えられるならばはじめてそこまで心配する必要があります。しかしながら、今回はあくまでも肩こりを腕立て伏せによって治すためのものなのでそこまで心配する必要もないかと思われます。安心して行いましょう。