筋膜リリースというものはテレビで何度も放映されているので、すでにご存知の方も多いはずです。海外では当たり前のように行われており、運動前のストレッチとして取り入れたりする方も少なくはありません。また、運動後の体のケアにも使えます。さて、そもそも筋膜とは何か、簡単に教えてくれとおっしゃる方も少なくはないはずです。簡単に説明すると、筋肉を包んでいる膜が筋膜と呼ばれるものです。また、それぞれの筋肉を正常に保つ役割もあります。それらが、正常に機能しなくなった結果、肩こりや腰痛、さらに症状が進行すると頭痛などが起こってしまうわけです。
一般人でも使えるのが筋膜リリースを行う棒
今やどこでも販売されており、筋膜リリースを行う棒も販売されております。今回はそれを使って、肩こりの解消などを行う方法ですが非常に簡単です。タオルなどを使っても良いのですが、うまくリリースできないことも多々あります。そこで使うのが棒なのです。首や脚や脇腹までだと思われがちですが、床の上に棒を置いて、外側に向かってコロコロと転がしていくだけで簡単に筋膜がリリースできちゃうという優れものです。自分の体も動かす必要がありますが、下手な自宅にあるような物を活用するよりかははるかに効果があります。さて、ここまでは抽象的過ぎる説明でしたが、整体で行っていることも実は同じようなことです。まずは、筋肉の稼動域を増やしてあとは筋膜リリースに似たような施術を加えて筋肉をほぐすといったことが行われます。それを行うまでにEMS(電気のビリビリのやつ)を使った治療も行われることがあります。普通の棒を使っても良いのですが、あまりうまく転がせないため専用の棒が一本あれば大活躍です。スポーツ店で安く販売されているものだと1000円~2000円程度の金額です。整体に1回通うだけで同じような金額が飛んでいくので考えようによっては大活躍の商品です。ちなみに筆者は、某ディスカウントショップで手に入れて1500円程度のものでした。
実際に棒を使って筋膜リリースをしてみよう
肩こりは先ほど述べたことで簡単に行えますが、実はその部分だけ行っても肩こりというものは解消されません。では、どこを行うのかといえば脚も行う必要があります。整体で全体的に施術するのにもやはりそれなりの理由があり、患部だけの治療やマッサージを行っても根本的な解消には至りません。そうなった結果、肩こりが再発しやすいというわけです。しかし、なぜ脚なのかというと体の大きな筋肉が脚に当たります。ここが弱ると実は体の衰えが始まるサインです。結果的に太ったということもあるので、しっかりと気持ちよく感じるところをなるべくゆっくりと棒を使って転がしていきます。ふくらはぎから膝へむけてゆっくり、膝より上のふとももから腰へむけてゆっくりと行うだけで老廃物が流れるリンパマッサージの代わりにもなります。根本的な治療になりつつもしっかりと肩こりが解消できるので一石二鳥の代物です。まずは、難しいことは考えずに肩こりなどの患部、そして脚を中心に筋膜リリースをすることをおすすめします。
さらに筋膜リリースをうまく行う方法
さて、肩こりを中心とした問題で、解消するために行っておきたいのはストレッチです。単純に肘で円を描く様な運動、肩に力をいれて力を緩めるといったような運動をリリースする前に行っておきます。そうすることで、さらに稼動域が増えて肩こりがしっかりと和らぎます。これらを行うか行わないかだけでも筋膜リリースの効果は違います。整体で軽く肩の運動をさせられることがあると思いますが、まさにそれを行っているわけです。