トリカブト事件で知られていない事実と致死量

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トリカブト

トリカブトというとかなり危険なイメージを持っている方は居るでしょう。実際危険で悲しいことに事件に使われるということもあったようです。さて、なぜ当時この事件が難航して見つかりにくかったかご存知でしょうか。それは、当時医療的な技術も発達しておらず毒性や致死量については確たる証拠が検証側でもつかめずかなり捜査は難しくなりました。ありとあらゆる言動から結局事件ということになりましたが、実はこれがきっかけで毒性について改めて周知されたというのは意外に知られていない事実なのです。

トリカブト

トリカブト

トリカブトによる事件の背景

当時の犯人と被害を受けてしまった妻ですが、旅行のために沖縄に向かったことから始まりました。ところが、妻はホテルに到着した時点で汗を異常にかいたと思えば寒気がきたり、四肢の麻痺により苦しみました。さらに症状は進行して旅行どころか人生が終わってしまったというものです。解剖にあたった当時の医学部助教授は急性心筋梗塞と診断するも、その過程で内臓の微妙な異常には気づいていなかったようです。また、それらしき原因も無く普通は何かの原因があっての結果なので試しに血液検査を行うということが事件発覚の発端になりました。保険でかけたお金が戻ってくるのをいいことに様々な不正を試みようとするもすぐにそれは阻止されてしまい、別件で犯人は捕まってしまいました。実はトリカブトというのは後付の理由であり、結局事件そのものはトリカブトが原因であるということに多くの検証者は気づいていなかったのです。前述したとおり、これらの毒性はあまり認知されていないどころか確立された意見でもなかったのです。

トリカブトの致死量と豆知識

漢方にも使われる

漢方にも使われる

さて、アレほど危険だと騒がれてきたトリカブトですが、実は現代の医療において薬に使用されていることもあります。現在では比較的有名な毒性があり、致死量については0.2g~1gと結構大目の量です。隠して摂取させようなんて思っているとかなり甘い話であります。ちなみに一般的に言われている致死量とは半数の方がそうなるということを指している場合が多く、LD50と呼ばれていたりもします。症状は、吐き気や呼吸抑制、内臓異常から起こります。皮膚や粘膜から主に効率よく吸収されるようでトリカブトについては手で触る場合は特に注意が必要です。さらに、トリカブトの毒が手に付着した状態で目や鼻をこすったりすると大変なことになるので十分に気をつけてください。経皮吸収の特性からも皮膚に触れたときはかなりの注意が必要です。
そんな危険と思われがちなものですが、実は漢方薬に使われています。こちらの業界の用語では附子「ぶし」や烏頭「うず」と呼ばれています。どのように使われているかと言うと主には体を温めて代謝の機能を向上させるために使われる物です。例えば悪寒がして、吐き気がありお腹が痛いというような場合に使われます。痛さというところにもかなり着目をして欲しいのですが、実はこれは鎮痛作用も持ち合わせております。さらに沈静させる作用もあり、比較的神経に働きかけるという特性があります。

このことから、病院嫌いの人にはかなり嫌われそうな作用順序を持ち合わせています。薬理がなんだか精神界隈のお薬と一緒な感じがします。筆者は東洋医学はあまり詳しくないどころか医学は少ししか知らないのであまりえらそうなことは言えませんが。そうなると、悪い言い方としてしまえば神経毒であることは確立されて摂取すると一時的に判断能力も落ちてしまうのではないかなと心配になったりします。恐らく多くの方はそれほどの症状が出る前に別の体調の悪さで苦しんでいるかとは思われますが。また、トリカブトそのものを使っているのではなくしっかりと工場などで加工してから使っているとのデータがあるのでそちらについては信用しても良いでしょう。加工ブシなんて呼ばれたりもするようです。筆者も実は漢方として飲んだことはありますが、麻黄附子細辛湯「マオウブシサイシントウ」と呼ばれるもので風邪の引き始めに使っていました。単純に喉の痛みや頭痛なら葛根湯「カッコントウ」などでも十分なのですが、熱が辛かった時に効いた覚えがあります。


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